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大阪フィルハーモニー交響楽団 第512回定期演奏会  ラドミル・エリシュカ指揮 

アントニーン・ドヴォジャーク (1841-1904)
10 /21 2017
2017年10月20日
大阪フィルハーモニー交響楽団 第512回定期演奏会
ラドミル・エリシュカ指揮 
(金)19:00開演 
  ドヴォルザーク/伝説曲 作品59より第1~4曲
  ドヴォルザーク/テ・デウム 作品103
(木下美穂子(S)、青山貴(B)、大阪フィルハーモニー合唱団)
  ドヴォルザーク/交響曲第6番 ニ長調 作品60

この曲目は凄いとおもう。オールドヴォルジャークの曲目だが、ポピュラーな曲はひとつもない。広く知られている姿に至るまでの、ドヴォルジャーク自身の模索をぶっつけたようなプログラムである。
ピアノ連弾曲をオーケストレーションした「伝説曲」。原曲のすっきりした旋律線をいくつもの楽器が分担するから、どうしてもごてごてとした曲になる。その中からかけがえのない抒情を浮かび上がらせるエリシュカ氏の手腕。夾雑物の多い曲から美点を弾き出す(というより曲が氏の純粋な魂に共鳴する)のは、かつて触れたスークの「おとぎばなし」の名演を思い出させた。
大阪フィルハーモニー合唱団には惜しみない賛辞を。澄んだ伸びやかな音色は、エリシュカ氏の音楽に実に合う。平成20年に両者がフィルハーモニー会館で演奏した「グラゴルミサ」は、私の知る限り、名演として知られる録音を含めて、この曲の最高の演奏として今も耳に残っている。このドヴォルジャークの知られざる名曲でも。華やかなトロンボーンの連打からはじまる、ひたすらな主と生命賛美の曲を、天上のような響きとした。
ドヴォルジャークの交響曲第六番は、滅多に演奏されない曲だが、ブラームスの三番ばりに凝ったアンサンブルで、一歩間違えれば蛇行運転になりかねない。それを見通しよく、見事に捌いたエリシュカ氏の叡智のタクトと、ドライブ感溢れる若々しさ。それは告別演奏会という感傷を吹き飛ばす、永遠の若さともいうべき眩い光を放っていた。
終演後は満員の観衆のスタンディングオベーションが続いた。エリシュカ氏の音楽は日本の聴衆の心に、いつまでも新鮮な記憶として残るだろう。

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ISATT

愛好する歌曲・カンタータの試訳集です。

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