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ドヴォジャーク「男声のための合唱曲集」B. 66より

アントニーン・ドヴォジャーク (1841-1904)
03 /14 2016
ドヴォジャークの初期の合唱曲を読んでいて戦慄。35歳頃の作品だけど、なんでこんな猟奇的な題材(民話)を取り上げたのか。自分がの抱いていたイメージは、やはり一面的だったのか。これを演奏会場で歌うのは、怖い。

「男声のための合唱曲集」Sborove pisne pro muzske hlasy B. 66

1. 「渡し守」Převozníček   
Šly děvčátka na jahody
娘たちは苺摘みに行った
A to pořád podle vody,
ずっと川に沿って。
nadešly tam převožníčka,
そこへ渡し守がやって来た
přešvarného šohajíčka.
彼はハンサムな若者だった。

Oj Janíčku, převonzníčku,
「あら、渡し守のヤンさん
převez ty nás přes vodičku.
私たちを向こう岸に渡して」
Všečky panny popřevážal,
ヤンは娘たちを渡して
jenom svojů milú nechal.
自分の恋人だけを残した。

Oj Janíčku, převez i mňa,
「あらヤンさん、私も渡して
zaplatím ti jako jiná.
お支払いしますから、あの娘たちみたいに
Nemám čluna ani vesla,
私は舟も櫂も持っていないの
všecko mi to voda znesla.
みんな川の水が持って行ってしまったの」

Máš ty člunek a i veslo,
「あなたは舟も櫂も持ってる
ale tebe blúdí pestvo.  
だけど過ちもしてる。
Sedni milá na lodičku,
愛しいお前、舟に座って 
převezu ťa přes vodičku.
きみを向こう岸に渡すから」

Jak dojeli prostřed vody, 
川の真ん中まで来ると     
stupiva jí do slobody.  i
ヤンは立ちはだかった。
Nestupaj mně do slobody
「私に立ちはだからないで
než mia dovez na kraj vody.
向こう岸に運んでくれるまで」

Jak dojeli na krajíček,
向こう岸に着くと
vyhodil ju na trávníček,
ヤンは彼女を草の上に放り出し
ruce, nohy jí urúbal,
彼女の腕と足を切断して
černé oči jí vylúpal.
黒い眼を抉り出した。

Odešel ju na půl míle,
半マイル離れたところで
Počuval ju, živa-li je.
ヤンは彼女の声を聞いた、生きているかのように
Vrš plakala, vrš zpívala,
甲高く泣き、歌い
vrš na Janoška volala :
ヤンを呼んでいた。

Ach Janíčku, srdce moje,
「ああヤンさん、愛しいヤン
kam si poděl mohy moje?
私の足はどうなってしまったの?」
Tam jsú tvoje bílé nohy,
「君の白い足はあそこだ
u Dunaja na tom poli.
あのドナウの河原にころがってる」

Ach Janíčku, srdce moje,
「ああヤンさん、愛しいヤン
kam si poděl ruce moje?
私の腕はどうなってしまったの?
kam si poděl oči moje?
私の眼はどうなってしまったの?
kam si poděl vlasy moje?
私の髪はどうなってしまったの?」

A ty tvoje černé vlasy
「きみの黒い髪は
po Dunaju větr plasí.
ドナウの川風に吹かれているさ」

*ヤナーチェクの「5つの民謡」Pět národních písní(1912年)にほぼ同一の歌詞。

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ISATT

愛好する歌曲・カンタータの試訳集です。

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