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ロドリーゴ 歌曲集「ロサリアナ」より2

ホアキン・ロドリーゴ(1901- 1999)
05 /17 2015
「19世紀いらいガリシア人はその貧しさゆえに、おびただしい数の移民を送り出している。移民先の大半は中南米であり、キューバのカストロ首相もガリシア移民の末裔である(中略)アルゼンチンでもチリーでもウルグアイでも熱烈なロサリアのファンが今でも多い。もちろんキューバとも浅からぬ関係にある。ガリシアからの移民は20世紀に入ってもさらに続き、1911年から1965年にかけて約百万人ものガリシア人が故郷を去って行った(後略)」(『ロサリア・デ・カストロという詩人』桑原真夫 著26-27頁)

ひとつひとつ語られるガリシアの自然の美しさ、しかし、それらは二度と目にすることの無い風物、記憶の中だけにあり、新天地で世代を重ねるごとに、その記憶さえ忘れ去られてしまうものだ。しかしこの曲の第三詩節で「風そよぐ松林よ」と歌う箇所で、伴奏が急に高揚するのを聴くと、忘れかけた記憶が音を通して蘇り、目の前に写しだされる瞬間を聴いているような思いに襲われる。音楽の喚起力、詩に命を吹き込む音楽の力を感じる瞬間。

ロドリーゴ 歌曲集「ロサリアナ」より2

作曲 ホアキン・ロドリーゴ (1965年)
原詩 ロサリア・デ・カストロ(1837-85)
「ガリシアの歌」第15章より
桑原真夫 訳



第3曲「さらば川よ」Adiós ríos

Adiós ríos, adiós fontes,
さらば川よ、さらば流れよ
adiós regatos pequenos,
さらばせせらぎよ
adiós vista dos meus allos,
さらば我がまなこの故郷よ、
non sei cándo nos veremos.
いつかまた巡りあわん。

Miña terra, miña terra,
我がふるさとよ、我がふるさとよ、
terra donde me eu criéi,
母なる我が大地よ、
hortiña que quero tanto,
無花果みのる、
figueiriñas que prantéi.
我がいとしの果樹園よ、

Prados, ríos, arboredas,
牧場よ、川よ、樹木よ、
pinares que move o vento
風そよぐ松林よ、
paxariños piadores,
小鳥たちのさえずりよ、
casiña de meu contento.
思い出の小屋よ、

muíño d'os castañares,
栗林の水車小屋よ、
noites craras de luar,
月明りの夜よ、
campaniñas timbradoras
村の教会よ、
da igrexiña do lugar,
うるわしの鐘の音よ、

amoriñas das silveiras
我がひとに与えし、
que eu lle daba ó meu amor,
赤き木いちごの実よ、
camiñiños antre o millo,
玉蜀黍畑の小路よ、
¡adiós para sempre adiós!
さらば、永久にさらば、

¡Adiós groria! ¡Adiós contento!
さらば主よ、さらば主よ、
¡Deixo a casa onde nacín,
懐かしの故郷を離れ、
deixo a aldea que conoso,
愛する我が村を離れ、
por un mundo que non vin!
彼の地に渡りゆかん、

Deixo amigos por extraños,
親しき友と別れ、
deixo a veiga polo mar,
浜辺の砂浜と別れ、
deixo, en fin, canto ben quero,
嗚呼、我が愛するふるさと、
¡Quén pudera non deixar...!
この別離を誰が止め得よう!
(後段略)

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ISATT

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