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デオダ・ド・セヴラック 歌曲「空は屋根の上で」

デオダ・ド・セヴラック(1872-1921)
02 /11 2015
歌曲「空は屋根の上で」

原詩 ポール・ヴェルレーヌ
作曲 デオダ・ド・セヴラック(作曲1901年)



Le ciel est, par-dessus le toit,
空は、屋根の上で
Si bleu, si calme !
かくも青く、静かだ!
Un arbre, par-dessus le toit,
木は、屋根の上で
Berce sa palme.
梢を揺らしている。

La cloche, dans le ciel qu'on voit,
鐘は、ほら、あの空に
Doucement tinte.
静かに響いている。
Un oiseau sur l'arbre qu'on voit
鳥は、ほら、あの木の上で
Chante sa plainte.
悲しげに鳴いている。

Mon Dieu, mon Dieu, la vie est là
神よ、おお神よ、あれこそ人生、
Simple et tranquille.
飾り気なく、静か。
Cette paisible rumeur-là
穏やかな喧騒が
Vient de la ville.
街からやってくる。

Qu'as-tu fait, ô toi que voilà
どうしたのだ、お前はそこで
Pleurant sans cesse,
絶えず泣いていて、
Dis, qu'as-tu fait, toi que voilà,
言ってみろ、どうしたのだ、お前はそこで
De ta jeunesse?
自分の青春を。

--------------

セブラックがパリ遊学時代に作曲した、ヴェルレーヌの詩による二曲の歌曲のうちの一曲。(もう一曲「悲しい風景」は2002年に出版された。)

椎名氏はセブラックの生家訪問記の中で、村に鳴り響く鐘の音について記述している。「この鐘の音は万人に共通に聞こえ、すなわち共有され、人々の共同体としての生活のリズムを刻んでいる。私たちは孤独ではなく、村の人々はたすけあったり、励ましあったりして、強い紐帯で結びついている(中略)パリで孤独な生活を送っていたデオダが、このような故郷の鐘の音を思い出していても不思議はないだろう。」

投獄され、呻吟する自分を描いたヴェルレーヌ。街のかすかな喧騒が不安の囁き声のように独房の空気を覆い、教会の鐘の音が重い音色で反響する。故郷の風物を題名に持つ作品とは、あまりにも違うセブラックのもうひとつの姿。そしてフォーレやドビュッシーのヴェルレーヌ歌曲と肩を並べる、この完成度。

http://imslp.org/wiki/Douze_m%C3%A9lodies_(S%C3%A9verac,_D%C3%A9odat_de)

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ISATT

愛好する歌曲・カンタータの試訳集です。

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