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ルーセルとセブラックと

デオダ・ド・セヴラック(1872-1921)
02 /06 2015
アルベール・ルーセルは海軍士官として任官した後に、20代半ばで音楽家に転身してパリの私設音楽院「スコラ・カントルム」の第一期生として学んだ。同級にはデオダ・ド・セブラックがいた。面白いことに後者は陸軍士官学校の出で、音楽家を目指したのはやはり20歳を過ぎてからのことだった。いったん社会で身を立ててから音楽家になったことは、両者の生き方に共通した影響を与えていると思う。二人とも同時代の流行を追ったり、社会的な名声を求めたりせずに、自分の生き方と音楽を貫いた。セブラックはスコラ卒業とともにパリを去り、故郷の南仏で音楽を書き続けた。49歳で早すぎる死を迎えるまで。

このセブラックの伝記が、2011年に日本で出版された。この椎名亮輔さんによる労作は罪作りな本で、読んでいると無性にセブラックの音楽と、スコラ・カントルムで彼に関わった人々の音楽を聴きたくなる。そして氏は自らピアノを弾いて、奈良ゆみさんとセブラックの歌曲まで録音した。これがまた魅力的なCDなのだ。年譜、作品目録、ディスコグラフィー、生家訪問記まで完備したこの伝記とCDと、今までほとんど知らなかったセブラックについて、ようやく全体像が見えてきたように思う。そして浮かんできたのは、実に魅力的な人物と音楽だということだ。生涯をかけて、故郷を愛し、その風土を愛し、ことばを愛したひとが遺した音楽。ノスタルジックでありながら、現在も新しい感動を生みつづけている音楽。

http://www.artespublishing.com/blog/200/246/


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ISATT

愛好する歌曲・カンタータの試訳集です。

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