アルベール・ルーセル 歌曲「雨の庭」

アルベール・ルーセル (1869-1937)
01 /27 2015
アルベール・ルーセル 歌曲「雨の庭」 Le jardin mouillé

原詩 アンリ・ド・レニエ
作曲 アルベール・ルーセル

この曲はプーランクの伴奏でピエール・ベルナックが歌った音源が残っていて以前紹介しましたが、女声版もまた魅力的です。身近な自然を描くルーセルのこの鋭敏な耳!さまざまな物音を立てながら、乾いた庭を潤していく雨。窓ガラスを叩き、壁を伝って流れ、かすかな音を立てて庭土に沁み込んでいく繊細な音色を、初めて音楽で描いたピアノ伴奏。短い音節の単語を繰り返して - peu à peu, Feuille à feuille, maille à maille ‐ 童心たっぷりに、うきうきと雨粒が跳ねるような効果をあげる歌詞!ふたつが相まって描く、ルーセル歌曲の独自の世界をお楽しみください。



La croisée est ouverte, il pleut
ガラス窓は開いていて、雨が降っている。
Comme minutieusement, à petit bruit et peu à peu
なんて細かく、小さな音を立てて、一滴一滴、
Sur le jardin frais et dormant
緑に溢れ、眠っている庭の上に降るのだろう、
Feuille à feuille, la pluie éveille
木の葉を一枚一枚、雨は目覚めさせて、
L'arbre poudreux qu'elle verdit
ほこりまみれの木を、雨は緑色に変える
Au mur on dirait que la treille
格子の入った壁の上を、雨粒は
S'étire d'un geste engourdi.
伝っていく、動けないそぶりをして。
L'herbe frémit, le gravier tiède crépite
草はふるえ、生暖かい砂利ははじける音を立てる、
Et l'on croirait là-bas
まるで、そこでは
Entendre sur le sable et l'herbe
聞こえるようだ、砂と草を踏む
Comme d'imperceptibles pas.
聞き取ることのできない足音が。
Le jardin chuchote et tressaille,
庭はささやき、身震いする、
Furtif et confidentiel
こっそりと、秘密に。
L'averse semble, maille à maille
にわか雨は、編み目をひとつ、またひとつと
Tisser la terre avec le ciel.
大地と空を縫いあわせているよう。
Il pleut et les yeux clos j'écoute
雨は降り、目を閉じて私は聞く
De toute sa pluie à la fois
すべての雨音を一度に。
Le jardin mouillé qui s'égoutte
雨に濡れた庭は、水滴を落とす、
Dans l'ombre que j'ai faite en moi.
私がつくった影のなかに。

楽譜付;

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