ラヴェル 歌曲「天国の鳥」

モーリス・ラヴェル (1875-1937)
09 /28 2013


Trois beaux oiseaux du Paradis
「天国の鳥たち」

作詞・作曲 モーリス・ラヴェル

Trois beaux oiseaux du Paradis
天国の美しい三羽の鳥が、
Mon ami z-il est à la guerre
(私の恋人は戦争に行ってしまったの)
Trois beaux oiseaux du Paradis
天国の美しい三羽の鳥が、
Ont passé par ici.
そばをを飛んでいった。

Le premier était plus bleu que le ciel,
一羽目は青空よりも青く、
(Mon ami z-il est à la guerre)
(私の恋人は戦争に行ってしまったの)
Le second était couleur de neige,
二羽目は雪の色で、
Le troisième rouge vermeil.
三羽目は鮮やかな赤色だった。

"Beaux oiselets du Paradis,
「美しい天国の小鳥さん、
(Mon ami z-il est à la guerre)
(私の恋人は戦場に行ってしまったの)
Beaux oiselets du Paradis,
美しい天国の小鳥さん、
Qu'apportez par ici?"
ここに何を持ってくるの?」

"J'apporte un regard couleur d'azur
「私は空色のまなざしを持ってきました」
(Ton ami z-il est à la guerre)"
(あなたの恋人は戦場に行ってしまった)
"Et moi, sur beau front couleur de neige,
「そして私は、雪色の美しい額の上に
Un baiser dois mettre, encore plus pur."
残していきます、澄みきった接吻を。」

Oiseau vermeil du Paradis,
天国の真紅の小鳥さん
(Mon ami z-il est à la guerre)
(私の恋人は戦場に行ってしまったの)
Oiseau vermeil du Paradis,
天国の真紅の小鳥さん
Que portez vous ainsi?
あなたは何を持ってきたの?

"Un joli coeur tout cramoisi"
「鮮血に染まった心を」
Ton ami z-il est à la guerre
(あなたの恋人は戦場に行ってしまった)
"Ha! je sens mon coeur qui froidit...
「ああ、私の心は凍りつきそう
Emportez le aussi."
持って行っておくれ。」


天国の鳥は、戦場に行った恋人からの便りをもたらす。しかし「赤い鳥」rouge vermeil→coeur tout cramoisi は心・心臓の鮮血、つまり死の知らせを暗示する。第一次大戦、戦場に翻ったフランス国旗の色、そのひとつひとつの色をまとい、天国から兵士の心とともに恋人の許に還ってきた鳥たち。三曲の合唱曲集の一曲。
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