ガブリエル・ピエルネ 「三つの歌曲」より

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06 /30 2011


ガブリエル・ピエルネ「三つの歌曲」より

作曲 ガブリエル・ピエルネ (1863-1937)
原詩 ヴィクトル・ユゴー

ピオーの歌ったフランスの知られざる歌曲から。まさしく風のように軽く過ぎてゆく一曲、このシンプルなピアノ伴奏!それが終りの二行になると、あらあれ、と小粋な展開をするわけですが、その理由は歌詞を見ると分かります。

(無題詩)
Viens! - une flûte invisible
おいで!目に見えぬフルートよ
Soupire dans les vergers. -
果樹園のもとの溜息よ、
La chanson la plus paisible
一番穏やかな歌は
Est la chanson des bergers.
羊飼いたちの歌。

Le vent ride, sous l'yeuse,
風は漣を立てる、柊の木の下で
Le sombre miroir des eaux. –
水の薄暗い鏡に。
La chanson la plus joyeuse
一番楽しい歌は、
Est la chanson des oiseaux.
鳥たちの歌。
*yeuse...セイヨウヒイラギカシ。

Que nul soin ne te tourmente.
どんな心労もあなたを苛むことがないように、
Aimons-nous! aimons toujours! -
私たちは愛しあおう、愛そう、ずっと!
La chanson la plus charmante
一番魅力的なのは、
Est la chanson des amours.
恋人たちの歌。

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この詩はアンドレ・カプレ(1879-1925)がフルート・ピアノ伴奏付きの歌曲に付曲していて、これがなかなかの佳作。

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