山種美術館の浮世絵展

コンデジ(Olympus & Sigma)と日記
02 /27 2011
山種美術館の浮世絵展を見に行った。

「錦絵の黄金時代-清長、歌麿、写楽」
ボストン美術館浮世絵名品展
山種美術館 2011年2月26日(土)~4月17日(日)

浮世絵といえば、幕末の安藤広重や北斎を連想される方が多いと思うが、あの藍色の化学顔料を多用した画風は伝統の末端に位置するもので、爛熟と同時に退廃を感じる。それに多くのコレクションには明治以来の後刷りや贋作が多量に入り込んでいて、実像はなかなか知り難い。一方で植物染料を使った18世紀の浮世絵は贋作のやりようがないし、気品も技術も段違いに高くて、本当に見ていて飽きない。

今回の展示は近くで見ることができるので、一枚一枚をじっと眺めた。この紙の質感、品のある色彩、刷られた当時はもっと鮮やかな色だったはずだが、それを偲ばせる保存のよい優品が数々あって、その美しさに息をのむ思いだ、特に歌麿の群像画の華やかさ!二度と再現の出来ない木版刷りの技術と色彩。年々色褪せていき、いつか永遠に消えてしまう色。

この後、千葉と仙台に巡回するそうなので、是非ご一覧を。

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DTP時代になって年々進歩するカラー図版の印刷技術(トレードオフで組版と校正は退化したが..)今回の展示会のカタログも素晴らしい出来。いいですねえ。

ISATT

愛好する歌曲・カンタータの試訳集です。