ヴォルフ 「イタリア歌曲集」2 ♪

フーゴ・ヴォルフ(1860-1903)
03 /23 2010
「イタリア歌曲集」第17曲

「君が恋人の焦がれ死にするさまを見たいなら」♪

Und willst du deinen Liebsten sterben sehen,
そして、君が恋人の焦がれ死にするさまを見たいなら、
So trage nicht dein Haar gelockt, du Holde.
髪をそうして巻いていてはだめだよ、可愛らしいひとよ、
Laß von den Schultern frei sie niederwehen;
肩から下へ自由になびかせてみて。
Wie Fäden sehn sie aus von purem Golde.
糸のようにみえる、純金でできた(糸に)

Wie goldne Fäden, die der Wind bewegt –
金の糸のよう、風がはためかせる糸‐
Schön sind die Haare, schön ist, die sie trägt!
美しい髪、美しいその持ち主!
Goldfäden, Seidenfäden ungezählt –
金の糸、絹の糸、数え切れない糸-
Schön sind die Haare, schön ist, die sie strählt!
美しい髪、美しいその持ち主よ!

* * *

いきなり序奏もなくundではじまる歌詞は、男が恋人に語りかけている情景の途中から曲が始まっていることを思わせる。ピアノは風と太陽の光に、彼女の髪のきらめくさまを描いていて、男の恋心は募るばかり。そしてWie golden...と始める箇所から、ピアノは風にはためき始めた長い髪を生き生きと描く、風に乗って花開いたような旋律は、彼の視界が恋人の髪の輝きに満ちたようだ。

後半四行でテンポを落として「Sehr ruhig とても静かに」と指定がある。夢心地になった恋人の呟きはppで終わる。本当に恋心に息絶えてしまうように。

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ISATT

愛好する歌曲・カンタータの試訳集です。