三度目の大晦日

12 /30 2008
このBlogも、思いがけず三度目の大晦日を迎えることになりました。稚拙ながらも書き続けた今、念願しているのは、万葉集にのみ人間の真情の輝きがあり、古今・新古今をはじめとする二十一代集や数多くの家集は、貴族の知的な玩弄物・類似した歌の退屈な集まりにすぎないという思い込みを見直したいということです。古典和歌のなかには、永遠に新しい、素晴らしい詩歌の世界があるのだということ、動乱の世、困難な時代にも真剣な芸術への努力が続けられていたということを発見しつつ、書き続けてきました。人の真情も、自然の美への賛美と嘆賞も、ことばを慈しむ心も、新しい芸術を創造しようとする衝動もそのなかには見出すことができます。最近になって、ようやく塚本邦雄氏の引力圏外に出られたように思います。虚心にテキストに向き合ってその声に耳傾けてみたいと念願します。門外漢ゆえ、無知による誤読、恣意的に過ぎる読みも多々あると思います。気が付かれた点はご指摘頂ければ幸いです。それでは皆様、よいお年をお迎えください。
 
平成20年12月30日

ISATT

愛好する歌曲・カンタータの試訳集です。