「ドビュッシーアルバム」

クラシック音楽(以前のブログから)
07 /31 2007
青柳いずみこさんのHPで、未入手のCDをまとめて注文した。
すると数日を置かずして郵送で届いた。

嬉しいことにサインとメッセージ付を添えられていて、週末をCD鑑賞で過ごした。

エッセイストとしても著名な方で、祖父でフランス文学者の青柳瑞穂の評伝も書かれている。青柳家は当時の文士たちの溜まり場になっていて、井伏鱒二や太宰治、上林暁や木山捷平らがしばしば出入りしたという。

今でもいずみ子さんは、その舞台となった阿佐ヶ谷の家に住まれているとのこと。

さて、フランスの小説が、本国では忘れ去られた作品まで次々に翻訳されて文庫本となり、詩集の名訳が日本の名詩集として愛読された、という青柳瑞穂の世代はもうノスタルジアの彼方だけれど、いずみこさんのCDを聴くたびに、ついにここに至ったかと思う。

聴いていると、ドビュッシーの音楽がもう完全に手の内に入っていて、いずみこさんの語りを聞いているようだ。

この音の色彩感-音の減衰すらぞくぞくする輝きがあって、ドビュッシーやリストの幻想や怪奇、ときにはオカルト的な部分が、ものすごく魅惑的に聞こえる。正直、今までよく分からなかったこれらの作品の魅力に、初めて気が付いた。

いずみこさんは現在エッセイや評論にも健筆をふるわれている。執筆依頼が文字通り殺到して大変だと言われていたが、一ファンとしては、本当に愛好し得意とされる作品の演奏をもっと聴きたいと願ってやまない。



最初に聴いたのがこのCDなので、今でも一番好きなアルバム。
冒頭のリスト「エステ荘の噴水」と、「波を渡るパオラの聖フランチェスコ」に凄い衝撃を受けた。


これがCDのデビュー作。「水の反映」や「沈める寺」など、ポピュラーな作品から、想像もしていなかった響きが聴こえてくる。


ドビュッシーとクープランを一枚にしたCD。

クープランは一世代前のチェンバリストたちの、変にリズムのふらつく演奏(失礼!)で聴いて嫌いになったが、このCDを聴いて、こんな素晴らしい曲集だったのかと気が付いた。


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愛好する歌曲・カンタータの試訳集です。

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