ジャック・ルゲルネ 歌曲「エピパリノディ」

ジャック・ルゲルネ(1906-1997)
12 /03 2015
歌曲「エピパリノディ」Épipalinodie

歌詞 ピエール・ド・ロンサール(1524 - 1585)
作曲 ジャック・ルゲルネ

ジャック・ルゲルネ(Jacques Leguerney, 1906-1997)という、全く無名のフランスの歌曲作家の作品が面白い。さながらカカオ80%のビターチョコレートの風味。歌詞は中世の古典が多いので、読むのは骨が折れますが、密度が高くて充実感あり。「音楽はほぼ独学(!)」と解説書にある。これから調べていくのが楽しみ!



O terre, ô mer, ô ciel épars,
おお大地よ、海よ、広大なる空よ!
Je suis en feu de toutes parts;
私の四肢は灼かれている
Dedans et dehors mes entrailles
肉体の内も外も
Une ardente chaleur me point
焼きたぎる熱が私を貫く
Plus fort qu'un maréchal ne joint
熱い、溶接中の蹄鉄工が
Le fer tout rouge en ses tenailles.
鍛冶挟みでつかんだ赤熱の鉄よりも。

La nuit les fantômes volants
夜の空を駈ける幻影が
Claquetant de becs grommelants
くぐもった声で呟き
En sifflant mon âme épouvantent,
擦れた声に私は脅える
Et les Furies qui ont soin
そして憤った心は、
Venger le mal, tiennent au poing
邪悪さに抗おうと、拳を握りしめる
Les couleuvres qui me tourmentent
私を苛む悪蛇に。

Que veux-tu plus? dis, que veux-tu?
これ以上何を望むのだ?なにが望みだ?
Ne m'as-tu pas assez battu,
まだ私を十分に痛めつけていないのか
Veux-tu qu'en cet âge je meure?
寿命が尽きたというのか?
Me veux-tu bruler, foudroyer,
私を焼き、雷で打ち、
Et tellement poudroyer
粉々にして撒き散らそうというのか
Qu'un seul osset ne me demeure?
ひとかけらの骨まで残さぬように?
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