ピエール・ベルナックの歌声

クラシック音楽(以前のブログから)
10 /08 2009
ピエール・ベルナックの歌声にすっかりはまってしまったので、仕事帰りに新宿のタワーレコードに立ち寄って音源を捜した。一枚もなし。ドビュッシーの声楽曲自体が、「ペレアス」以外は数枚しかない。そんなものなのか。

しかし店員さんにオンラインの在庫を検索してもらったら、三枚組のCDが出てきた。それがこのCD。これは凄いラインナップだ。ドビュッシー、フォーレ、グノー、プーランク。シューマンの「詩人の恋」まで収録している。ぜひ聴いてみたい!

注文は店で受けると割引きできないので、ネットでご自分でお願いしますと言われ(ヘンだね)、家でさっそく注文。届くまで落ち着かない日々が続く。

ピアニスト、アレキサンダー・マッジャー氏の演奏会

クラシック音楽(以前のブログから)
06 /23 2009
セルビア出身の名ピアニスト、アレキサンダー・マッジャー氏の演奏会に行った。
小さなスタジオでの、内輪の試演会。
贅沢な空間で、素晴らしい演奏を満喫しました。

曲目は変更があって、途中から入場した私は、構成的なスカルラッティという感じの未知の曲(ハイドンの46番と後で聞いた)を聞いて、古典的な構築感も色彩の美しさもある演奏に立ったまま聞き惚れていた。そして後半はリゲティのエチュードから一曲、そしてショパンのエチュード作品25。こうして聞くと、ショパンの実験的な響きが面白くて、(逆にリゲティのロマン派的な要素も面白くて)、普段聞き慣れない両作曲家の作品が、実にエキサイティングに面白く聴けた。安定した技術と、知情意を兼ね備えた名ピアニスト。

明後日は紀尾井ホールでの演奏会があり、ドビュッシーのエチュードも聴ける、強力にお勧めのピアニストです。

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CD150枚組也

クラシック音楽(以前のブログから)
11 /18 2008
J・ハイドンは愛好する作曲家である。先年、交響曲全集(106曲!)がCD33枚組で出て、一万五千円くらいだった。買おうか買うまいか大いに悩んでいるうちに、店頭から姿を消してしまった。非常に残念に思いつつ、安堵した。そうしたら、何とCD150枚組となって再発である。しかも交響曲から協奏曲からピアノソナタからオペラから、何から何まで取り込んで、値段はマルチバイ割引後で一万九千円。一枚百円ちょっと。曲目リストを見て驚いた。「バリトン三重奏曲集全集」が収録されている!これは今は滅びた特殊楽器で、録音はこれまで皆無だった。その全126曲が、17枚組で収録されている!全曲を聴きたいわけではない。どうしても気になるのは、その中に二曲、短調曲があるのだ。モーツァルトの短調曲、ハイドンの短調曲、やっぱり特別じゃないですか。聴いてみたい!誰か買いませんか? (爆)

指揮者ラドミル・エリシュカ氏のCD発売!

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08 /01 2008
このBlogで度々紹介しましたチェコの名指揮者ラドミル・エリシュカ氏について、ついに国内盤CDが発売されるとのこと!

曲目がドヴォジャークの交響曲第6番 と、ヤナーチェクの交響詩「タラス・ブーリバ」というのも嬉しい。前者はエリシュカ氏の得意中の得意、ドヴォジャーク屈指の傑作シンフォニー(本当ですよ)。後者はヤナーチェクの代表作のひとつながら、現行の楽譜に残る問題点を、エリシュカ氏が師ブジェチスラフ・バカラ(ヤナーチェク高弟)とともに正した、演奏史上も価値ある演奏。

このCDで、純粋そのもののオーケストラの音楽を引き出すマエストロの芸術にぜひ触れてみてください。9月18日(木)、19日(金)には大阪での演奏会もあります。

以下転載です。
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指揮者、ラドミル・エリシュカ氏の初めてのCDが8月27日に発売されますので、ご案内します。

これは今年4月の札幌交響楽団第定期の首席客演指揮者就任演奏会のライヴ録音です。巨匠との強い信頼関係で結ばれた札幌交響楽団が共感に満ちた演奏をしております。ここに収録された絶妙なヤナーチェクとドヴォジャークにより、マエストロの芸術の真価をご鑑賞いただけると信じております。

●エリシュカ&札響のライブ盤
 ドヴォジャーク:交響曲第6番 ニ長調op.60
 ヤナーチェク:タラス・ブーリバ
 ラドミル・エリシュカ(首席客演指揮者)指揮 札幌交響楽団
 (2008年4月11-12日 札幌コンサートホールKitaraにてライヴ収録)

 メーカー:オフィス ブロウチェク 
 レーベル:パスティエル
 品番 DQC-100
 定価 2,500円 (税込)
 発売予定日:2008/8/27
http://members3.jcom.home.ne.jp/eliskafan/Topic.html

1000枚限定、このサイト内にて注文受付を行っております。

●チェコの指揮者 ラドミル・エリシュカのページ
http://members3.jcom.home.ne.jp/eliskafan/

サイト内の下記のご注文フォームにお名前、ご住所、注文枚数等、必要事項を記載の上、送信願います。ご注文メールは発売元のオフィス・ブロウチェク宛に転送いたします。

●注文フォーム
http://members3.jcom.home.ne.jp/eliskafan/order.html

エリシュカ氏は、既に今年9月の大阪フィル、来年1・2月のN響、来期の九州交響楽団への客演が決まっております。
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ひのまどか「バルトーク‐歌のなる木と亡命の日々」

クラシック音楽(以前のブログから)
07 /07 2008
「月明かりの下に、白い道しるべがうかびあがった。
目ざすヴェーステー村まではあと一キロほどだったが、夜明けはまだまだ遠かった。
バルトークは、闇のなかに一直線に消える道の彼方に目をこらし、ふりかえって同じく一直線に大地にのみこまれる道をながめてから、背負っていた木箱を注意深く足もとにおろした。
そのまま道の両わきの桑並木の一員のように身じろぎもせず、バルトークは夜のなかに立ちつくした。
すぐに彼の耳は、自分をとりまく自然の音をひろいはじめた。
大地から水をすいあげて、ぴしぴしと垂直の城をきずきあげていく霜柱の音を。
その城の下で、幾重にも折り重なりながら土に身をあずけてゆく枯葉たちのざわめきを。
さらに、その天然のカーペットの下で、生き生きとうごめく小さな虫たちの生命の音を。
あの音、この音にきき入りながら、バルトークはひっそりと夜明けを待った。」

ひのまどかさんによる評伝「作曲家物語シリーズ」から「バルトーク‐歌のなる木と亡命の日々」の冒頭を掲げた。ハンガリーの作曲家バルトーク(1881-1945)の子供向け評伝という異色の一冊だか、何度読み返してもその迫真の描写力と作曲家への深い愛着にうたれる。実際この冒頭など、自然を心から愛し、民謡収集に情熱をそそぎ、鋭敏きわまる聴覚の持ち主だったというバルトークの姿を写し出して余すところがない。夜明けの平原に立ちつくすバルトークの息づかいまで聞こえてきそうだ。

ひのまどかさんはこのシリーズで、多くのクラシックの作曲家を取り上げている。バッハ、ベートーヴェン、シューベルト、ワーグナー、ブラームス等々。そのいずれもが女史のヴァイオリニストとしての演奏体験と綿密な現地取材をとおして、作品への理解を深めるために具体的に描かれていて、大人の鑑賞にも耐える名著となっている。たんなる偉人伝で終わらずに、生身の人間としての作曲家たちのエキセントリックな性癖や弱点、そして時代背景も描かれ、最新の研究による新事実も反映されていることは素晴らしい。(例えばヨハン・シュトラウス一家がハンガリー系のユダヤ人で、そのあまりにも大きな人気のためにナチスがその出自をひた隠しにして演奏を許した事など、この本で初めて知った。)

このシリーズを片手に、作曲家のゆかりの地を歩くのは楽しいことだろう。実際私は「ドヴォジャーク-わが祖国チェコの大地よ」(シリーズ中でこの本だけは黒沼ユリ子さんの著)を読んでから、チェコ各地を歩き、この作曲家への愛着が倍増したのを思い出す。いつかこの本で描かれたバルトークゆかりの地も歩いてみたいと念願している。


ISATT

愛好する歌曲・カンタータの試訳集です。